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ショコラティエの激戦都市パリでは、若手&ベテラン、有名&無名の職人たちが日々しのぎを削っていますが、そのなかでも異彩を放っているのがパトリック・ロジェPatrick Roger。

ロジェが作るショコラは、別格。まさに味わう芸術品です。

 

 

■過度な装飾をそぎ落とした、極上ショコラ

 

「スタイリッシュ」

パトリック・ロジェのショコラを一語で言い表すなら、この言葉が最適でしょう。

ショコラの味も見た目も、そしてパッケージも、スマートで無駄がなく洗練されています。

代表的なショコラがこちら…

 

  • ドゥミ・スフェール  24EUR(9つ入り)

パトリック・ロジェのアイコニック的な商品といえば、半球型ボンボン。

艶やかでミステリアスでビビットな色調が印象的です。

 

このボンボンの素晴らしいのは、味の化学反応が楽しめるということ。

ボンボンを構成する食材それぞれがバラバラに存在感を放つのではなく、混ざり合い絡み合い相乗効果で魅力をさらに増し、唯一無二の味わいが作られています。

◇(グリーン) アマゾン Amazone

キャラメル&ライム:セミリキッドの爽やかなキャラメル

 

◇(レッド) ミストラル Mistral

キャラメル&ハチミツ&塩バター:深みのある濃厚なキャラメル

 

◇(イエロー) ラファル Rafale

キャラメルヴィネガー&レーズン:ほのかな苦味とショコラの甘味とのバランスが絶妙

 

 

  • アーモンド 31EUR (300g)

フランスのバスク地方にある自社農園で収穫されたアーモンドを使ったアーモンドチョコは絶品です。

 

キャラメリゼしたアーモンドをショコラで包み、カカオパウダーをまぶしています。

一粒あたりのショコラートアーモンドの割合、ショコラの口解けのまろやかさ、アーモンドの歯ごたえ、キャラメリゼの甘味、カカオの香り、全てが素晴らしく一粒を口に含むごとに恍惚感が味わえます。

 

 

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■国家も認める実力者

 

パトリック・ロジェといえば、ショコラティエとしてだけでなくフランス人としても最高の勲章を獲得している一流職人です。

 

まずショコラ職人として、2000年にMOF(モフMeilleur Ouvrier de France=国家最優秀職人章)を取得しています。

MOFとは、芸術・食などのあらゆる分野の職人に与えられる称号。

すでにプロとして活躍している候補者が、厳しい筆記&実技試験にトライし、ごくごくわずかな精鋭のみが合格できるという狭き門ですが、称号の授与は大統領官邸で行われるほど格式の高いものです。

 

またパトリック・ロジェは2018年に、国家への功労者に与えられるフランスの最高勲章レジオン・ドノール(Légion d’honneur)を授与されています。

レジオン・ドノールは、元大臣、元知事、外交官のほか、民間では警察官や消防士や芸術家に与えられることが多く、ショコラティエに与えられるのはレアケースです。

 

ちなみに日本でもお馴染みのショコラティエの巨匠、ジャン=ポール・エヴァンはMOFこそ取得しているものの、さすがにレジオン・ドノールは授かっていません。

 

 

■ショコラは外注

 

ショコラはカカオ豆から作られます。

ショコラティエによっては、例えばピエール・マルコリーニのように、自らカカオ豆を焙煎してショコラを作る場合もありますが、圧倒的多数は、業務用のショコラ(=クーヴェルチュールと呼ばれる)の専門メーカーから仕入れています。

 

パトリック・ロジェは、ヴァローナがロジェのためだけにブレンドした特注ショコラを使っています。

ヴァローナは1922年創業の、製菓用ショコラの一流メーカー。

国内外の多くの菓子職人にショコラを提供しているヴァローナですが、職人の好みに応じた特注品を作るのは稀。パトリック・ロジェをはじめとする一握りの巧者のみが、最高級のオリジナルショコラを使用することができます。

 

 

■日本に店舗を構えないスタンス

パリ6区のサン・シュルピス店

そんな超一流の腕を持つパトリック・ロジェですが、店舗はパリに7軒、その近郊に2軒、そしてフランス国外ではブリュッセルに1軒を構えるのみ。

日本には出店していません。

ロジェ級のショコラティエなら、日本の商社が目を付けないはずがないのに…。

 

ヨーロッパの職人や企業にとって、日本市場はドル箱(円箱?)。

金儲けが目的なら、日本へビジネス展開を狙うのが常套手段でしょうが、販売網を拡大すると、商品の生産量を増やさなければならないため、質を重視する場合はネックになることも。

また遠方故、販売方針やスタッフの態度などに目が届きにくくなってしまいます。

 

公式ホームページのEブティックにて、世界中どこにいながらでもロジェのショコラを購入することは可能なのですが、日本市場へ本格的進出を果たしていないところに、あえて魅力を感じます。

 

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