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「パリ・ブレスト」は、老若男女から愛されるフランス菓子の定番中の定番。

多くのケーキ屋が商品化していて、シンプルでオーソドックスなものから、腕によりをかけてアレンジした斬新なものまで、様々なタイプを味わうことができます。

 

 

■パリ・ブレストとはどんなケーキ?

 

パリ・ブレストは、リング状に焼いたシューの中にヘーゼルナッツやアーモンドなどのプラリネクリームを詰めたもの。

簡単に言ってしまえばドーナッツ型シュークリームですが、シューは比較的固焼きのサクッとした食感で、ナッツベースのクリームはムスリンと呼ばれるキメ細やかでコクがあるのが特徴です。

 

パリ・ブレストのケーキの名前と形状は、とある自転車レースに由来しています。

ブレストとはブルターニュ地方の港湾都市の名前。19世紀末から20世紀前半にかけて、発着点をパリ・折り返し地点をブレストとする自転車ロードレースが開催されていました。

全長1200㎞の過酷なこのレースに参加するサイクリストを激励すべく、コース沿道に位置していたパン屋が自転車の車輪にちなんだリング型のケーキを作り、パリ・ブレストと名付けたのが起源とされています。

 

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■有名シェフが腕によりをかけて作り上げたパリ・ブレストを食べ比べ

 

◇クリストフ・ミシャラク Christophe Michalak

プラザ・アテネでシェフ・パティシエを15年務めて独立してからも、スタイリッシュでモダンなスイーツ作りでフレンチパティスリー界をけん引するクリストフ・ミシャラク。

彼が作るパリ・ブレストは、香りも味も豊潤。最高級とされるイタリアのピエモンテ産のヘーゼルナッツを贅沢に使っています。

 

肉厚のシュークリームの上にクリームをホイップした、ずんぐりむっくりの雪ダルマ型で、もはやパリ・ブレスト本来の基本形である車輪型をとどめていませんが(細かいことは気にしない)、ヘーゼルナッツのクリームは絶品。エアリーなテクスチャーで、ナッツの味がしっかりと感じられるよう仕上げられています。

さらにシューの中には、トロトロ、サクサクとテクスチャーの異なる2種類のプラリネが忍ばせてあるという手の凝りよう。小さいながらも、贅沢な味わいが楽しめます。

Paris Brest 7.30EUR

住所:8 Rue du Vieux Colombier 75006 Paris

 

 

◇ティエリー・マルクス Thierry Marx

マンダリン・オリエンタルホテル・パリの中にある2つ星レストランのシェフであり、銀座の一等地にも店を持つティエリー・マルクスがオープンさせたパン屋で味わえるパリ・ブレストも一級品です。

ねっとりと濃厚なヘーゼルナッツのプラリネと、キメ細やかでエアリーなヘーゼルナッツの生クリームのバランスが良く、エレガントな香りとほのかな甘味が、至福の境地へと導いてくれます。

 

外はサクッ、内はモッチリとしたシューの底には、ほのかな塩味がきいたキャラメルが敷かれて、味わいのアクセントに。外側に散りばめたヘーゼルナッツの食感も良く、多彩なテクスチャーが楽しめます。

使用している素材が、すべてオーガニックというのもポイントが高いです。

この店ではイートインも可能で、カウンター席がスクーターの椅子になっているのが可愛らしく、子供が喜びます。

Paris Brest 5.20EUR

住所:51 Rue de Laborde 75008 Paris

 

 

◇ヤン・クヴルー Yann Couvreur

今最も勢いがあるパティシエのひとりで、素材の組み合わせの斬新さに定評のあるヤン・クヴルーですが、パリ・ブレストに関しては意外にもクラシックなレシピに忠実。

 

タイヤ型の薄焼きシューはサクサクの食感が心地よく、サンドしてあるヘーゼルナッツのクリームはたっぷりすぎるのではと思われるほど大盤振る舞いの量。その高さは、2人分サイズで約7㎝。とろりとしたテクスチャーのクリームには、細かく砕いたヘーゼルナッツが混ぜてあり、コリコリとした食感も楽しめます。

圧巻は、シューの底の敷かれたプラリネ。滑らかなペーストの中に、キャラメリゼしたヘーゼルナッツの粒が混ぜ合わせてあり、香りにもテクスチャーにもウットリします。ヘーゼルナッツそのものの風味をストレートに表現していて、味わいは濃厚。

パリ・ブレストは2人分、4人分、6人分のサイズがあり、かなりボリューミーでかなり腹持ちも良いです。

Paris-Brest 12.00EUR(2人分) 

住所:137 Av. Parmentier 75010 Paris

 

 

◇ジェフリー・カーニュ Jeffrey Cagnes

1730年創業の老舗のケーキ屋ストレーStohrerでシェフ・パティシエを務めるジェフリー・カーニュが作るパリ・ブレストは、ヘーゼルナッツの風味が豊かでクラシックな味わいですが、見た目が独創的でカワイイのが特長。

 

土台のシューは、クリームをサンドするのではなく、中の空洞に絞り込むタイプ。シュークリームというよりは、エクレアに近い感じです。

その上には、7つの樽型クリームが。クリームの形状が崩れないことからもわかるように、ムースのようなしっかりとしたテクスチャーです。

ヘーゼルナッツのプラリネと実をデコレーションにあしらい、ヘーゼルナッツの渋味が活きた大人の味に仕上げられています。

住所:51 Rue Montrgueil 75002 Paris

 

 

■私のお気に入りは…

伝統的な既存のレシピをアレンジして、いかに自分の世界観を盛り込み、味と見た目の優れたケーキを作り上げるか…。パティシエの腕の見せ所です。

 

以上に紹介した中の最もお気に入りは、ヤン・クヴルーのパリ・ブレスト。

味も形も最もクラシックで、ファーストタッチの印象はちょっとヘビーで単調になるかも…だったのですが、気付くと2人分サイズを一気に完食。クリームの風味が素晴らしい逸品です。

 

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