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125()から始まった大規模なスト。

どうせ長くは続くまいと思っていましたが、かれこれ2週間が経とうとしています。

 

 

■誰がなぜストをしているのか?

 

今回のストライキは、政府が提案した年金制度の改正案に反対する公務員たちが起こしているもの。

フランスには、公務員、自営業、農業など職業ごとに42もの年金制度があり、受給までの勤務年数や受給額はそれぞれで異なるのでとても複雑ですが、今回の改正案は公務員、つまりフランス国鉄職員、パリ交通公団職員、オペラ座のダンサーや裏方、公立学校に勤める教員などに不利な条件になっているのではというのが、当事者たちの主張です。

 

例えば以前は、鉄道員などは体を酷使する重労働とみなされ、民間の事務職員などと比較すると負担金支払い(積立)期間が軽減され、早ければ55歳で年金の受給開始ができていました。

これら早期退職者の受給額が積立額を上回ることも稀ではなく、その場合は国庫からお金をやり繰りしなければならないので、国にとっては負担になります。

また古い法案が作られたころと比較すると、それほど多くの労力を使うことなく列車を運転したり点検したりすることが可能になって、もはや鉄道員の仕事は重労働ではないとみなす専門家もいます。

 

そこで公務員への優遇を見直す法が提案され、それに抗議するためにストが決行されることになったわけです。

シャッターが下ろされたパッシー駅。構内に入ることができず。

 

ジレジョンヌ(黄色いベスト)による燃料税の値上がりに抗議するデモや暴動とは、少々意味合いが違いますが、マクロン政権に対する不満が募りに募って大きなムーブメントになっているのは確か。

 

 

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■一般市民はどう対応しているのか?

 

息子が通う公立の幼稚園でも、先生と給食の調理員の一部がストを決行。

息子の担任の先生はストをしないので助かっていますが、先週は給食が提供されず、11H20にいったん帰宅して昼食を済ませてからまた午後に登園するという変則的なシフトに。

また先生不在のためお休みになっているクラスもあります。

 

私は職業柄、勤務時間がフレキシブルなので、多少のイレギュラーであれば対応できますが、定時で共働きしている親たちは大変なようです。

ただでさえ、メトロやパリ近郊列車が不通になり、多くが徒歩出勤を強いられているというのに。

 

さらにニュースを見れば、今日は労働組合員の一部が暴徒化し、変電所を占拠しフランス各地で停電が起こる始末。ランチタイムに電気が消えて客足が遠ざかってしまっただけでなく、冷蔵庫内のストックが台無しになったと嘆いていたレストラン店長が紹介されていて、心が痛くなりました。

 

ただし、私の周りの小さな社会にいる人たち、つまり友人や息子と同じ幼稚園やお稽古ごとに通う親たちの反応を見ると、ストライキに対してそれほど腹を立てていません。

 

電車が走らない、そのため道路が混んで渋滞がすさまじいことになっている、突然休園になるなどに対して残念に思うことはあっても、仕方がないことと受け止めているようなのです。

 

メトロ走っていないため毎朝毎夕1時間ずつかけて徒歩で出勤している友人に至っては、このままストが年末まで続けば、出産前のボディーラインが取り戻せるにちがいないと笑っていました。

何なのでしょう、この寛大さは…

 

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