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アンジェリーナといえば、ココ・シャネルやプルースト(「失われた時を求めて」の作者)などの著名人たちが頻繁に訪れていたことでも知られるパリ屈指の超有名店。

1903年創業で100年以上の歴史を持つサロン・ド・テですが、老舗の名の上にあぐらをかくことなく1年に2回(春夏と秋冬)、新作を発表して私たちを楽しませてくれています。

先日発表された2019年秋冬コレクションも、味の秀悦さと見た目の美しさを兼ね備える素晴らしいラインアップです!

 

 

■フランス菓子のエレガントなエスプリの伝道者

 

豊かな伝統と高い格式を誇る老舗アンジェリーナ。

ちなみに店名の名前は、メゾン創設者の息子嫁の名前からとっているそうです。

 

店の看板商品は、言わずと知れたモンブラン。

なんとレシピは19世紀初頭から不変。

 

Mont-Blanc モンブラン 7.00EUR

日本のモンブランは土台をスポンジケーキにしているものも多いですが、本家はフランス風メレンゲを使っているのが特徴。サクサクとした食感と、ほのかに甘い繊細な味わいが楽しめます。

そしてその上のシャンティクリームは、雲のように軽く泡立ててあり、バニラの風味がエレガント。

純白のメレンゲと生クリームが軽快なのに対して、それらを覆うマロンクリームは濃厚です。シロップで煮詰めた栗の芳醇なクリームは深く重厚な甘さを秘めており、ケーキの名が示す通りこんもり山盛りにしてあります。

ちなみにマロンクリームを細く糸状に絞るスタイルは、当時に流行していた女性のヘアスタイルにインスパイアされているのだとか (アンジェリーナ公式HPより)。

 

 

モンブランをはじめとする定番ケーキは、フランスの伝統的なケーキのレシピを忠実に再現しているのが特長です。それに対して、年に2回発表される新作は斬新さが魅力。

いずれもクラシックな味わいでそつのない甘さがあり、見た目がエレガントです。

 

 

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■最新のアンジェリーナ2019年秋冬コレクション

 

先日発表された新作は、素材の組み合わせが斬新で華やかなラインナップです。

 

◇試食レポ・新作その① Rubis Fraise-Basilic ルビー:イチゴとバジリコ 6.80EUR

お米のパフがベースのビスケットの土台にライムのクリームをのせて、鮮やかな朱色のグラサージュを施した、見るからにエレガントなケーキ。

ライムのクリームの中央には、イチゴとバジリコの葉のゼリーが配されていているのですが、これがまた美味。

バジリコといえばパスタなど料理に使用するイメージが強いですが、意外にもスイーツにも好相性。バジリコのほのかな苦味・渋味と、イチゴの甘味とが口の中で化学反応を起こして美味しさが炸裂します。

またピンク色の極薄ホワイトチョコレートの上にシャンティクリーム、さらにその上にはライムの皮を散りばめるなど、トッピングにも手が込んでいます。

 

 

◇試食レポ・新作その② Mont-Blanc Pistache ピスタッチオのモンブラン 7.50EUR

緑のモンブランだなんて前代未聞!まるで新種のサボテンのような様相の斬新なケーキです。

ピスタチオクリームは、テクスチャーも味わいも濃厚。ピスタチオの実自体を食べるよりもピスタチオらしさが楽しめるくらい味が凝縮されていて、ピスタチオが本来持つまろやかな脂っぽさとほのかな酸味が生き生きとしています。

緑の部分だけだとヘビーにも感じられますが、エアリーでホワホワのバニラクリームと、サクサクのメレンゲと一緒に食べれば、エレガントで軽快な味わいになり、さらりと一気に平らげてしまいました。

 

 

■この前の春夏コレクションの回想。忘れられないケーキが…

 

新作ケーキの発表には毎回心躍らされますが、覚えておかなければならないのは、新作はやがて店からなくなってしまうということ。

 

常に店頭に並ぶ定番ケーキとは異なり、新作はやがて古くなり、より新しい新作に押しのけられて、ショーケースから姿を消してしまいます。私が知る限りでは、新作としてリリースされたケーキが定番品に落ち着いたという例は今まで1度もありません。

せっかくのお気に入りが見つかっても、次のシーズンにはもう味わうことができないという辛酸をなめることもしばしば。

 

なかでも昨シーズンの2019年春夏コレクションのひとつだったChou caramel-cacahuète (キャラメルとピーナッツのシュークリーム)は、私にとって忘れられない味。

トロトロのキャラメルとピーナッツの風味が豊かなクリームをたっぷり詰め込んだシュークリームタイプのケーキ。

 

シューの上にミルクチョコのリングをのせ、その中に雲のように軽いシャンティクリームがふんだんにホイップしてあります。

庶民的な素材であるピーナッツが高級食材のような精彩を放つようにエレガントにアレンジされていて、エアリーなクリームに溶け込んで洗練された美味しさを生み出していました。

上品でコクのある味わいを思い出すと、今でもよだれがでそうです。

現在は販売していませんが、もう一度味わいたい!!消すに消せない未練をいまだに抱いているのでした。

 

 

アンジェリーナはリヴォリ通りの本店のほか、ルーヴル美術館内、ヴェルサイユ宮殿内など、観光の要所に店舗を構えています。各店のくわしいアドレスや営業時間等は、公式HPからご確認くださいませ。

https://www.angelina-paris.fr

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