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自家製のスイーツを販売しているのは、なにもケーキ屋だけではありません。

パリの街中のパン屋の多くが、ルーフや看板にboulangerie-pâtisserieと(boulangerieはパン屋を、pâtisserieケーキ屋の意味)と記していることからもわかるように、パン屋もクロワッサンやバケットを焼くかたわら、スイーツを展開しています。

 

 

■パティシエ顔負けのケーキを作るパリのパン職人に注目

パン屋のスイーツとケーキ屋のスイーツとの違いといえば、一般的に3点。価格・見た目・味。

例えばパン屋のケーキ(1人分サイズ)は3.50~5.50EURと安価で、見た目がシンプルで素朴なものが多いのに対して、ケーキ専門店のケーキといえば6.00~8.00EURと比較的高価ですが、独創的で意匠を凝らして作られているのが特長です。

 

パン屋のスイーツとケーキ屋のスイーツで、どちらが優れていてどちらが劣っているという問題ではありません。

気軽に甘い物を補給したいときはパン屋で、そして感激・驚き・プレミア感を味わいたいときはケーキ屋でといった具合に、その時々の気分や財布事情によって、どこで調達するか使い分けるのが正解でしょう。

 

ただしパリに星の数ほどあるパン屋の中には、専門店に勝るとも劣らぬ極上のスイーツを作る職人もいるのです。

そこで、悶絶美味の劇的ケーキに出会えるパリのパン屋ベスト5を紹介します。

 

 

■1位 ボリス・リュメ Boris Lumé

今年6月に2店舗目をオープンさせてモンマルトル界隈を席巻するボリス・リュメ。

もともとパン職人としてキャリアをスタートさせましたが、日本のジョエル・ロブションの店で働いたのを機に製菓に目覚め、帰国後パリのシリル・リニャックのもとで腕を磨きました。まさに製パンと製菓の二刀流です。

香料不使用ですがケーキはどれも見た目が美しく、味付けはエレガントで時に挑戦的。例えばレモンパイの隠し味にバジルの葉を使うなど、オリジナリティーがあります。

レモンパイ Tarte citron 4.20EUR 濃厚なレモンクリームの下には、バジルの葉を忍ばせてあります。
ミルフィーユ Millefeuille 4.50EUR 従来は積み上げて層にするパイ生地を、筒状に焼き上げたスタイリッシュなデザイン。上にかかったキャラメルも絶品。

(店舗アドレス) 1号店 48 Rue Caulaincourt, Paris 18区、2号店 28 Rue Lepic, Paris 18区

定休:月曜、イートインスペース:あり

(インスタアカウント) @boris_lume

 

 

■2位 ブランジュリー・ユトピー Boulangerie Utopie

パン職人とエルワンと菓子職人のセブがタグを組んで切り盛りする、パリ屈指の超人気店で、週末やランチ時は長蛇の行列ができることも。

パッと見たところ男臭いガテン系の2人の職人が作り出すのは、ウットリするような繊細な味わい。

店の知名度を飛躍的にアップさせたヒット商品の炭入りパンと同様、ケーキも独創的なものが多く、既成概念にとらわれない素材使いで新作を次々と生み出しています。

より挑戦的で斬新な、週末限定パティスリーにも注目。

ゴマのエクレア Eclair Sesame 4.50EUR ホカホカのシューの中にはグレイ色の黒ゴマクリームが!絶品!
ミルクチョコのガトー Gâteau Chocolat Lait 4.50EUR ヘーゼルナッツとミルクチョコの香り豊かなケーキ。

(店舗アドレス) 20 Rue Jean Pierre Timbaud, Paris 11区 

定休:月曜、イートインスペース:なし

(インスタ) @boulangerieutopie

 

 

■3位 パン・パン Pain Pain

2012年にパリのベスト・バゲットに選出された実力派職人セバスチャン・モヴュー(Sébastien Mauvieux)の店。製菓技術を一流店ルノートルで磨いたというだけあり、パン作り同様ケーキ作りも超一流です。

ノルマンディー地方の一定区域で生産された上質バターや、一流ショコラティエ御用達のヴァローナ(Valrhona)のショコラなど、こだわり抜いた素材から生み出されるのは、記憶に残る優しい味わい。

店の内装やケーキボックスもスタイリッシュです。

ショコラとキイチゴの甘酸っぱさが軽快な味わいのミニタルト “Tartelette Ganache Framboise” 5.25EUR
メゾンの看板ケーキ。クッキーのような食感を持つ堅焼きスポンジケーキの上にホイップされたホワイトチョコベースのクリームが悶絶美味 “Zéphyr” 4.85EUR

(店舗アドレス) 88 Rue des Martyrs, Paris 18区 

定休:月曜、イートインスペース:あり

(インスタ) @painpain_paris

 

 

■4位 ボー・エ・ミー Bo & Mie

調理学校で知り合った2人が立ち上げたメゾンは、2017年11月に1号店が、そして今年7月には2号店がオープンし、破竹の勢いで成長中。インスタフォロアー数が多いことからもその人気の高さがうかがえます。

ヒット商品のパン・プラリネやパン・オ・ショコラもぜひ味わっていただきたいですが、豊かな味わいのケーキも隅に置けません。

種類は多くないものの、見た目がスタイリッシュで素材の味が生き生きとしています。

トリュフ・ショコラ Truffe Chocolat 5.50EUR ブラックチョコのムースとトンカ豆&バニラのガナッシュで、ビターな大人の甘さが楽しめる逸品
パヴロヴァ Pavlova 5.50EUR サクサクのメレンゲのお鉢の中に、パッションフルーツのクリームと南国フルーツ(キウイ・マンゴーなど)のコンポートと生の果実を入れて、ライム風味のホイップクリームをのせた爽やかな味わい(私のこの夏一番のお気に入り!!)

(店舗) 359 Rue Saint Martin, 3区 (18 Rue de Turbigo, Paris 2区にも店舗あり)

イートインスペース:あり

(インスタ) @boetmie                                                                        

 

 

■5位 グルマンディーズ・パリ Gourmandises Paris

地元民から愛される横町の小さなパン屋。有名職人が腕を振るっているわけではありませんが、素朴で幸せな味に出会うことができます。

モンブランにパイナップルを掛け合わせるなど遊び心を加えたり、マカロンクリームの中にフルーツを忍ばせたりと手間を惜しまず作られたケーキは食べ応え十分。過度に奇をてらうことのない、シンプルな見た目と味わいが魅力。

小規模店舗で商品のショーケースも小ぢんまりしているので、夕刻が近くなるとパティスリーが品薄になってしまうので要注意。

マカロン・グルマン Macaron Gourmand キャラメル味のクリームの中にリンゴのコンポートを詰め込んだ贅沢なビッグサイズのマカロン
ジュリエットのタルト・ショコラ Tarte au Chocolat de Juliette 3.80EUR ショコラのサブレでショコラクリームをサンドし、クリームの中にさらにショコラのビスケットを忍ばせたショコラづくしのケーキ
Montblanc Marron & Ananas モンブラン・マロン&アナナス 5.50EUR マロンのムースの上に、白ショコラでコーティングしたメレンゲを花のようにあしらって。パイナップルをトッピングした斬新さが◎。

(店舗) 35 Rue Violet, Paris 15区 

定休:月曜、イートインスペース:あり

(インスタ) @gourmandisesparis

 

 

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■パン屋でも買える満足感MAXのスイーツ

 

以上に紹介したパン屋は、パンだけでなく専門店にも劣らぬケーキを製作・販売するハイブリッドな店。地元に根付き、庶民的な価格設定をしているのが特長です。

 

これらのパン屋が作る極上ケーキを食べると、商品の値段と質が正比例するとは限らないと思い知らされます。安価だけど、美味しい!

 

そもそもパン屋が使う主要原料といえば小麦。

パン職人は小麦に精通し、上質なものを仕入れて、上手にアレンジしているはず。

ケーキの土台となるスポンジやビスケット部分の美味しさに裏切られることはまずないでしょう。パン屋での狙い目はムースやゼリーベースではなく、小麦を主に使ったケーキです。

 

またパン屋は営業時間が長く、早朝の7時から開店しているところもありますが、オープン直後からパティスリーが勢ぞろいするとは限りません。ケーキのフルラインナップを期待するなら、11時~15時頃に来店するのが理想です。

ボン・デギュスタシオン!(素敵なご賞味を!)

 

*商品のラインナップは不定期で変わる可能性があります。ここに紹介したケーキが必ずしも常に店頭にあるとは限りませんのでご理解ください。

 

 

 

 

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