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「もし明日で人生が終わるとしたら、最期に何を食べる?」

誰もが一度は、飲み会の席や移動中の時間つぶしついでに尋ねた、または尋ねられたことがあるのではないでしょうか?

「次に生まれ変わるなら男?女?」などと同様、まったくナンセンスで非現実的な質問ではありますが、答えを用意しておくと会話が弾んで場が盛り上がるかもしれません。

時期によって心変わりすることはありますが、今の私は迷わず答えます「人生最後に食べるなら、KLパティスリーのチュロスが理想」だと。チュロスなんて、騒ぎ立てるほどのものではないとお思いかもしれませんが、ここのはとにかく絶品なんです。

チュロス 7.50EUR

 

■KLパティスリーのオーナーパティシエはケヴィン・ラコートとは?

 

ケヴィン・ラコート(Kevin Lacote)が自身のイニシャルを銘打ったKLパティスリーを持ったのは、2016年のこと。おそらく満を持してのオープンだったことでしょう。

 

彼の職歴は、輝かしいほど濃厚でハイレベル。

有名店での研修・勤務を経て、1つ星レストランの「ラ・グランド・カスカード(La Grande Cascade)」のシェフ・パティシエに就任した時は、若干26歳。

高級店のパティシエ・シェフ(パティシエとしては最高位)の座にまで登り極めると、その後すぐに独立をしようとする職人もいますが、ケヴィン・ラコートの場合は違いました。

さらなる高みを求め、武者修行といわんばかりに数々の一流店を渡り、シェフ・パティシエとしてステップアップしていくのです。

 

パリの「ユーゴ&ヴィクトール(Hugo & Victor)」で、スイーツを皿でサービスするレストランではなくケーキ屋のクリエーションを先導した後は、アルプス山中の冬の高級リゾート地の一流レストランに移り、さらには世界最高峰の料理人ヤニック・アレノのもとで、エグゼクティブ・シェフ・パティシエとしてパリとドバイの超一流豪華レストランのオープン事業に携わりました。

チーズケーキのムースの上に木苺をあしらったRubarra

独立は、こうして着実に実力を蓄えた後のことだったのです。

オープンさせたのは、パリ17区の住宅街の中のサロン・ド・テ。

上質のソファーを配した店内は、喫茶店というよりは、洒落たプチホテルのサロンといった雰囲気。朝食セットや季節のケーキなどが味わえる、小ぢんまりとした店です。

ここの看板商品のひとつがチュロスなのです。

サロンの奥はオープンキッチンになっていて、パティシエさんたちが働く様子を見ることができます。

 

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■こんなチュロスは初めて!心に刻まれる至極の味わい

 

スペインまたはポルトガルが発祥といわれるチュロスとは、屋台やドーナッツ屋などでおなじみの庶民的な揚げ菓子。

それが数々の一流店で美食家をうならせてきたケヴィン・ラコートの手にかかると、うっとりするほど深く優しく上品な味わいに。

 

外側はカリッ、内側はもっちり。

甘く香ばしい表面は、そっと噛むだけで割れるほど極薄で繊細。そして中のホワホワ・モッチモチ・ムッチムチの生地は、まるでクリームのように豊潤。

一般的なチュロスは断面が星形ですが、ここのは凸凹が浅め。低温の油でゆっくり揚げて、じっくり中にまで火を通しているのだと思われます。

ただしドーナツのようなもっさり感はなく、表面の硬さと内側の柔らかさのコントラストがきっちり感じられます。

 

シェフによっては定番レシピを商品化するにあたって、独創性を誇示せんとばかりに香辛料やアロマなどを用いて自己流にアレンジして、味をデフォルメしてしまう場合もありますが、ケヴィン・ラコートは直球勝負。

無駄やごまかしを一切加えることなく、チュロスの旨さと食感の良さを追求しています。

シンプルながら香り豊かで味わい深く、歯と舌を触発して快感をもたらすテクスチャーは極上。

約13㎝のチュロス5本セットには、オレンジ&パッションフルーツのジャムとショコラが添えてあります。

ジャムを付けると酸味と甘味のコントラストが楽しめ、とろけるショコラを付けると甘味と香りの相乗効果が楽しめます。

もちろん何も付けずプレーンのままでも十分においしいです。

 

これを味わってしまうと、今まで食べてきたチュロスのイメージや概念が覆されるほど。

まさに人生のファイナルにふさわしい最高のスイーツなのです。

もちろん人生を早々に終了させるつもりはなく、少しでも長くこの世に居座るつもりですが、人生のラストにこんな美味しい幸せが味わえるなら、悔いなく死ねそうです。

 

ちなみに次に生まれ変わるなら、ぜひとも男で!長身・イケメンになって、この人生で味わうことができなかった優越感などを享受してみたいものです。

 

生菓子&焼き菓子も、種類は多くはないものの充実したラインナップ

KL Pâtisserie カー・エル・パティスリー

78 Avenue de Villiers, Paris 17区 (月曜定休)

 

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