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美味しいスイーツを食べることは美徳です。甘い物は疲労回復を助けるといわれ、ストレスで荒れた心を癒してくれる効果もあります。

 

ただし美味しいからといって食べすぎていると、残念ながら反作用があるのも事実。

砂糖の過剰摂取は血糖値を上昇させ、太りやすく痩せにくい体を作ってしまうだけでなく、糖尿病をはじめメタボリックシンドロームを引き起こしかねません。

 

でも誰だって食べたくなってしまうのがスイーツ。

近頃では、ダイエット中の人や糖尿病患者でも安心して食べられる砂糖未使用のショコラをちらほら見かけるようになりましたが、生菓子となると事情が異なるようで。

ヘルシーかつ味の秀悦さも兼ね備えているケーキは、市場にほとんど出回っていないのが現状。

 

レ・ベルザンヴィ Les Belles Enviesは、ヘルシーとオイシーの両立という無理難題に挑む、血糖値上昇の抑制を考えたスイーツ専門のパティスリー。パリでは唯一無二の存在です。

 

■健康に気遣う人はもちろん、あまり気遣わない人をも魅了

 

今年の5月に催された、ピエール・エルメ主催による洋菓子の展示会サロン・ドゥ・ラ・パティスリーにも出展し、大きな注目を集めて数多くのメディアにも取り上げられたレ・ベルザンヴィ。

 

生菓子、焼き菓子、ショコラを扱っていますが、いわゆる一般的なパティスリーと大きく異なるのは、血糖値の上昇を極力抑えるスイーツのみを制作しているということ。

そしてすべての商品には、血統上昇率をパーセンテージで示したグリセミック指数の値が記載されています。

 

少々難しい話ですが、要はグリセミック数値が大きいと血糖値が上がりやすく、数値が小さいと血糖値が上がりにくく体に優しい食品ということになります。

 

具体的なグリセミック数値の例を挙げると、クロワッサン68、ドーナッツ86、チーズケーキ75、チョコレートケーキ80となります。レ・ベルザンヴィのケーキはいずれも指数が30以下なので、比較するといかに低いかがわかります。

 

もともとオーナーマダム自らが糖尿病を患っていることから、このコンセプトが誕生したのですが、今や糖尿病やウエイトオーバーやメタボが気になる人だけでなく、我が身の健康状態などお構いなしという美食家たちまでをも魅了するまでに。

 

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■血糖値の急激な上昇を抑えるケーキの試食レポート

 

砂糖の量はカットしても美味しさは低減させないというのが、レ・ベルザンヴィの公約になっていますが、そのお味はいかに?

 

◇「ル・フィンガー」

ル・フィンガー Le Finger 6.50EUR

カカオ70%のチョコのブラウニー(グルテンフリー)、ブラックチョコレートのクリーム、ミルクチョコレートのガナッシュを3つの層に重ね、焙煎したヘーゼルナッツと薄板チョコをデコレーション。グリセミック数値22。

 

ヘーゼルナッツとショコラという最強のデュオが奏でる、濃厚な味わいのケーキ。ブラウニーはしっとり、クリームはむっちりとしていて食感が良く、カカオの風味がとても豊かで心地よい香りの余韻が長く続きます。

甘さは控えめですが、ミルキーでまろやかなクリームが生き生きとしているので、砂糖の減量はあまり気になりません。

血糖値云々に関係なく、舌を魅了する逸品です。

 

 

◇「ル・ユズ・マンダリン」

ル・ユズ・マンダリン Le Yuzu Mandarine 5.50EUR

粗く砕いたアーモンドを贅沢に混ぜ込んだジェノワーズクッキー、マンゴー&マンダリンオレンジのコンフィ、ユズのムースを層にしたケーキ。グリセミック数値:21。

 

香ばしいクッキーのサクサクとした歯ごたえが軽快で味わい深いのですが、果実のインパクトが少々薄いのが残念。口の中で炸裂するようなフレッシュ感が欲しかったです。

血糖値の上昇を防ぐというオプションを考えると十分に満足な味かもしれませんが、フラットに考えるとちょっぴり物足りなさを感じてしまいます。

 

 

■総評

 

砂糖の代わりに、カカオ、アーモンド、ヘーゼルナッツといった豆系の風味を前面に押し出して味を構築させているのが、レ・ベルザンヴィのケーキの特長

またクリームのテクスチャーやクッキーの歯ごたえといった食感が良く、香り豊かに仕上げられています。

 

さて、いたって健康でダイエットやメタボ対策にもさほど興味がない私が、レ・ベルザンヴィのケーキを選ぶかどうかですが、答えは、「YES」です。

ショコラのケーキ「ル・フィンガー」の味わいには満足、「ル・ユズ・マンダリン」は少々の物足りなさを感じたものの、クッキーは美味しく仕上げられているし、何よりも血糖値の上昇率がニンジンとほぼ同じくらいという点で、好奇心は大いに満たしてくれました。

血糖値が気になる人やダイエット中の人にはもちろん大いに勧めます。

 

既存のレシピをそのまま模写するのではなく、不安や罪悪感を覚えることなく誰もが美味しく味わえるスイーツを作るのために、パティシエが知恵を振り絞っているのが伝わり、好感が持てます。

今後も注目して応援したいパティスリーです。

 

 

◇レ・ベルザンヴィのお店はパリに2軒

Les Belles Envies

3 Rue Monge, Paris 5 (イートインのスペースあり)

17 Rue Poncelet, Paris 17(イートインなし)

いずれも月曜定休

 

 

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