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ピエール・エルメ氏が主宰するサロン・ドゥ・ラ・パティスリーに行ってきました。

でも帰りのメトロの中、気持ちは実はどんよりしていたのです。ブログの書き出しを考えては、1回行けばもういいかな、というか行かなくても別に良かったかな…などといった文章を思い浮かべていました。

 

それが一転。

「やっぱり行ってよかった!」「だからサロンにはいくべきなのだ!」へと心変わり。

サロンの会場で見つけて持ち帰ったケーキが、あまりにも美味しかったからなのです!

 

 

■今年で2回目の開催となるパティスリーの展覧会

昨年に初開催されたサロン・ドゥ・ラ・パティスリー。

今年はパリの南にあるポルト・ドゥ・ヴェルサイユにある6000㎡のイベント会場で、6月14~17日に開催されました。

若いイベントですが、パティスリーのイベントとしてはヨーロッパ最大級だとか。

パティスリーの展覧会、しかもピエール・エルメ氏が取り仕切っているとあって、さぞ素晴らしいスイーツたちに出会えるのだろうと思い2か月前から予約をしてワクワクしていたのですが、期待外れ、というか的外れでした。

 

秋に開催されるサロン・ド・ショコラと比較するとかなりの小規模。

そして会場内の大半を占めているのは製菓用具の販売ブースやお菓子教室のアトリエで、スイーツを販売するブースは少数派。

お菓子作りを趣味とする人たちにとってはおそらく夢のような空間だったのでしょうが、私のようなただの食いしん坊には少々物足りない内容でした。

 

しかも、スイーツを販売するメゾンはパリに店舗を構えているところがほとんど。

アルノ・ラエール、ローラン・デュシェーヌ、サダハル・アオキ、フォションなど、一流の味を提供してくれるメゾンであるのは確かなのですが、でもサロンに行かずともいつもで味わえてしまいます。

わざわざサロンに参加した意義や手ごたえが感じられずモヤモヤとしていました。

 

そんな中で知らないが名前を掲げるブースがありました。そこで購入したケーキが、後に私の心を震わせて考えを激変させることになるのです。

 

 

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■サロンで見つけたヴァージョン・オリジナルVersion Originaleの絶品ケーキ

 

イベント慣れしているアオキさんやフォションが、頑丈でスタイリッシュなブースを築いているのに対し、ヴァージョン・オリジナルのスペースは簡素。

また他のメゾンが多くのスタッフを雇っているのに対し、ブースで慌ただしく働いていたのはたった2人。

聞けばメゾン設立は2017年とのこと。

イッシー・レ・モリノーというパリ郊外の住宅街に店を構えているそうです。

もっとお話を伺いたかったのですが、忙しそうにしているところに長居をして邪魔するのは失礼かと思い、お目当てのケーキを2個購入すると早々にその場を離れました。

 

家に帰ってそのケーキを味わいうっとり&後悔。2種類といわず全種類買っておけばよかった~

☆Pamplemousse, Poivre de Timut(グレープフルーツ/ティムットペッパー) 5.00EUR

グレープフルーツのゼリー、深いコクと軽快な爽やかさが共存するグレープフルーツのクリーム、スポンジケーキ、サブレを重ねたケーキ。

スポンジケーキの中に入っているティムットペッパーはネパール原産の香辛料で、山椒の仲間。フルーティーな香りとほのかな刺激が特長ですが、スイーツに使われるのは珍しく初めて味わいました。爽快な味わいと微粒子の食感が心地よいです。

クリームは濃厚かつミルキーな味わいがあり、レアチーズケーキのようにリッチに仕上げられています

 

 

 

☆Yuzu, Sesame Noir(ユズ/黒ゴマ) 5.50EUR

ユズのクリーム、とろけるメレンゲ、ゴマ風味のスポンジケーキ、サブレのクッキーで構成されるケーキ。

ユズの主張がしっかりしているけれど酸味にまろやかさが感じられるクリームは、コクがあって超美味。弾力性があってキメ細やかなテクスチャーも心地よく、ほのかにゴマが香るスポンジや、サクサクとした食感のサブレとの相性も抜群です。

 

 

 

■新しい発見ができるのはサロンの醍醐味

 

配分を間違えるとミスマッチになりかねない異素材を巧みに組み合わせたり、ティムットペッパーのような珍しい注目素材を取り入れたりといった冒険心が素晴らしい。

購入したケーキ2つとも気に入りました。

 

サロンで頂いた名刺をもとにネットで調査をすると、ヴァージョン・オリジナルのメゾンはパティシエ兼ショコラティエのアレキサンダーとマキシム(ブースにいた2人!)がタグを組んで切り盛りしているのですが、この2人ともが長年ジャン・ポール・エヴァン氏のアトリエに従事していたそう。

どうりで、美味しいものを作るはずです!

 

現時点では、日本にはおろかパリにすら出店していません。

普段パリから1歩たりとも外に出ることがなく、郊外のスイーツ事情には全く疎いため、サロン・ドゥ・ラ・パティスリーに来ていなかったら、こんなおいしいケーキと出会うことなく生き続けていたかもしれません。

才能豊かなパティシエの発見という大収穫があったので、サロンに足を運んでよかったです。

サロンからの帰り道ではもう行くまいと決めていたのに、考えをコロリと変え、来年も必ず行こうと心に誓ったのでした。

 

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