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創業は1730年。パリで最も古いケーキ屋として有名なストレーが、いま再びパリの洋菓子界のトップステージに躍り出て注目を集めています。

2017年にオーナーが変わると、眠りかけていた老舗は覚醒してケーキもブランドイメージも一新。

温故知新のエスプリで、その存在を世界に誇示する老舗ストレーの華麗な復活劇を味わわずはいられません!

 

 

■ちょっとおさらい!ストレーの歴史

パリ最古のケーキ屋ストレーの歴史は、創業者ニコラ・ストレーのサクセスストーリーなくしては、語ることができません。

ニコラ・ストレーが菓子職人としてのキャリアをスタートさせたのは、アルザスに亡命中だったポーランド国王スタニスワス1世の厨房においてでした。

 

大転機が訪れたのは1725年。

亡命中の国王の愛娘マリーが、フランス国王ルイ15世と結婚することになりました。

そしてストレーは、王宮に迎え入れられる娘に伴い、ヴェルサイユ宮殿のお抱え菓子職人へと華々しく昇進。

つまり雇い主の娘が世紀最大の玉の輿に乗ってくれたおかげで、宮廷菓子職人になったわけです。

 

ただし運が良かっただけではありません。しかるべき実力も兼ね備えていました。

ストレーが作る菓子は、王家はもちろん宮殿に招待される貴族たちを魅了。なかでも、かつての雇い主の故郷であるポーランドの伝統菓子をアレンジして新しく生み出したババ・オ・ラムは、大人気となりました。

 

そして1730年にパリに自らの店を構えるに至ったのです。

ちなみにその頃といえば、日本では徳川家8代目将軍の吉宗が江戸幕府を治めていた時代。比較すると、ストレーの歴史がいかに古いかお分かりいただけるでしょう。

 

 

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■そして現在。老舗のエネルギッシュな再興

今月、権威ある地元誌レクスプレス・スタイルL’Express Styleが選ぶ「注目すべきフランスのパティシエ20人」が発表されました。

星付きの一流レストランでデザートシェフを務める職人など、粒ぞろいの若手実力派が名を連ねる中、ストレーでシェフを務めるジョフレ・カーニュJeffrey Cagnesも選出されていました。

ジョフレ・カーニュがストレーのシェフに就任したのは2017年の夏。老舗メゾンのオーナーが変わった直後のことでした。

 

それ以前のストレーといえば、美味しいケーキを提供してはいたものの、どこか保守的で古びていて新鮮さが感じられませんでした。正直で意地の悪い表現を使えば「老舗の名の上にあぐらをかいているのでは」と思いたくなるようなブランド展開だったのです。

 

ジョフレ・カーニュは、ホコリをかぶっていたメゾンに新風を吹き込み、伝統を重んじて高い格式を維持しながらも、すっきりリニューアルすることに成功したのです。

 

 

■ストレーを代表する珠玉のケーキたち

★ババ・シャンティー Baba Chantilly

メゾンの代表作ババ・オ・ラムに、クリームをホイップしたスイーツ。

ラム酒のシロップに漬けたブリオッシュの味わいが華やかなことといったら!ひと噛みするごとにシロップのほのかな甘みと香りが口いっぱいに広がって心が震えます。アルコールは強くないので、お酒に弱い人でも大丈夫。

純白のキメ細やかなクリームは弾力性があり、バニラの風味が豊かです。

 

★サントノレSaint Honoré

ババ・シャンティーに使われているホイップとは異なるテクスチャーのクリームをたっぷりホイップ。より滑らかなクリームで、口に入れたとたんに舌の上でとろける優しさと繊細さがたまりません。キャラメルの歯ごたえがアクセントになったシューの中には、カスタードクリームがたっぷり詰まっています。

土台になっているミルフィーユ風のサブレが特に気に入りました。サクサクの食感とバターの風味が心地よく、これだけで直径1mぐらいは食べられそう。

 

★タルト・シトロン Tarte Citron

サクッと歯ごたえのいいパイ生地の中にライムのクリームとレモンのコンフィを忍ばせ、ユズのフワフワクリームをのせた見た目も味わいも華やかなタルト。

ライム、レモン、ユズの三つ巴の攻防が口の中で繰り広げられ、柑橘系の甘酸っぱさが口の中で炸裂し、目が覚めるような爽快感が味わえます。甘味と酸味のバランスが絶妙で、上品でポップな味わいはクセになりそう。

 

 

■ストレーのケーキが買えるのはどこ?

オーナーの交代によってダイナミックになったのはクリエーションだけではありません。販売網も少しずつですが拡大しつつあります。

かつては本店でしか買えなかったストレーのケーキが、先月末にオープンしたばかりのラファイエットの新店など、パリの2か所でも手に入れることができるように。

 

★ストレー本店

Stohrer:51 Rue Montorgueil, Paris 2e 【営】7H30~20H30 定休日なし

 

★ギャラリー・ラファイエットのシャンゼリゼ店:地下1階

Galeries Lafayette:60 Av. des Champs Elysées, Paris 8e 【営】10H30~22H (日曜は~21H) 定休日なし

 

★さらに種類こそ多くはありませんが、パリで最も古いショコラティエ「ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ」のクレール店にも、ストレーのケーキコーナーが設けられています。

A la Mère de Famille:35 Rue Cler, Paris 7e 【営】9H30~20H (日曜は~19H30) 定休日なし

 

 

2017年にストレーを買い取った新オーナーは意欲的な経営者一家のようです。

そうなると期待せずにいられないのは、日本への進出!今後の動向を注意深く見守っていきたいです。

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